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黄金豚年

黄金豚年_d0087642_1810787.jpg 駅に行く途中にいつも通りかかる、宝石店のショーウィンドウです。香港人て、ゴールドがお好き。あの右側のネックレス、ものすごく肩こりそうなんですけどー。どんな人が買うのか気になって、かなり前からこの場所を通るたびに見ていますが、一向に売れる気配ナシ。香港ではアクセサリーのほかに黄金豚年_d0087642_18172116.jpgも、金ピカな動物や船、それから桃の形の置物が売られているのをよく見かけます。そういえば桃饅頭ってオメデタイ時に食べるんでしたっけ。ところで、上の写真で右下に小さく写っているのは、最近やたらとよく見かける金のブタの置物。今年の中国は60年に一度の「黄金豚年(金のブタ年)」と言われているそうですヨ!

 「2007年は亥年。日本ではイノシシ年だけど、中国ではブタ年」というのは以前にもお伝えしたのですが黄金豚年_d0087642_18174834.jpg、さらに詳しく調べてみると(インターネットってホントに便利だわぁ♪)、亥年には乙亥、丁亥、己亥、辛亥、癸亥とあって、今年は丁亥(ひのとい)にあたるそうです。古代の五行思想では、万物の根源をなすものは金・木・水・火・土と考えていて、十二支にもこの五行が配されています。丁亥年の「丁」が五行で火(=赤色)を意味するため、もともとは「赤いブタ年」となるみたいですが、さらに陰陽五行を絡ませて今年は60年に一度の「金のブタ年」である、らしい。そういえば日本でおなじみ(?)の丙午(ひのえうま)も60年に一度ですからね(全然関係ないけど、甲午(こうしきのえね)の年である1924年に完成したのがあの甲子園球場なんだそうです。へーぇ、全然知らなかったワ)。香港では「今年は赤いブタの年」と言う人もいるみたいです。黄金豚年_d0087642_18274011.jpg「金のブタ年」というのはあやかり商法を狙ったどこかの企業が仕掛けたものだという話もあります。
 中国では金色は古代皇室でよく使われる色で、「富貴」の象徴。豚は中国では人々に好かれる動物で「福」を意味するそうです。幸福のシンボルということで、ブタ年でなくてもお正月には豚の置物を飾るとか。なんだかいろいろありがたそうな理由がいっぱいありますが、とにかくそんな訳で「金のブタ年」とくれば、ホントに縁起が良い年なのですね。
 ところで、日本は新暦で1月1日から新年になり、そこから十二支もかわりますが、香港(中国)は旧暦なため、旧正月までは十二支もかわらないらしいです。旧正月は毎年日付がかわりますので、厳密に言うと今年は2月18日からがブタ年です。余談ですが香港では黄金豚年_d0087642_18464294.jpg1月末から2月中旬の旧正月前後に生まれている人は、自分の干支を間違って記憶している場合も多いとか。結構アバウトなんですね。また中国では、子供をたくさん産む豚は安産の象徴でもありますし、「ブタ年に生まれた子供は運が強い」とか「ブタ年に生まれた子供は大金持ちになる」とも言われています。日本同様少子化の進む香港ですが、2007年の出生率はどうなるでしょうか。

 一方、韓国ではなぜか「今年は600年に一度の金のブタ年!」ということで盛り上がっているようです(なぜ600年なのか、詳しい理由は諸説あるようで、ホントのところはよくわかりませんでした)。漢字の「豚」を韓国語読みした「トン(돈)」という字が、「お金」を意味する韓国語と綴りが同じということで、韓国では豚は財運の象徴。豚の夢をみたら宝くじを買いに行く人もいるとかいないとか。日本でも昔から、漫画なんかに出てくる貯金箱はブタの形が多かった気がしますけど、もしかしてこれに関係あるんですかね?面白いなー。
by sara-hongkong | 2007-01-17 19:12 | 香港の行事
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