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香港のお手伝いさん

香港のお手伝いさん_d0087642_21323671.jpg 香港は今日からイースター休暇なので5連休(イースターってなんだっけ?と思って調べてみたら「十字架にかけられて死んだイエス・キリストが3日目によみがえったとされる復活祭」だそうです)。日本の企業もお休みのところは結構あるようですが、我が家はイースターとは全く無縁なので、すっかり忘れていましたヨ。街を歩いていたらやけに人が多いので今日がお休みだと気づいた次第デス。

香港のお手伝いさん_d0087642_21344442.jpg さて、休日といえば香港ではおなじみのこの風景。道端に集まっているのはアマさんと呼ばれるお手伝いさんたちです。英語では「amah」、中国語では「阿媽」と書くそうで、香港に住む日本人も彼女たちのことを「アマさん」と呼んでいます。香港のアマさんは主にフィリピンやインドネシアなどの東南アジアから来た女性がほとんどで、仕事がお休みの日には国の仲間達と集まってすごします。特に中環のあたりは何か所かア香港のお手伝いさん_d0087642_21471053.jpgマさんの集まる場所があって、彼女達は一緒にお喋りをしたり、ご飯を食べたり、トランプをしたりして一日をすごすのです。ちなみに右上の写真は休日にはいつ香港のお手伝いさん_d0087642_21531148.jpgもアマさんでいっぱいになる中環街市の上の通路なのですが、この場所、平日はかなり閑散としています(右下の写真)。休日に九龍公園に行くと、ちょっとオシャレしたアマさんたちに出会うこともあります(左の写真)。

香港のお手伝いさん_d0087642_21552012.jpg 普段着のアマさんはこんな感じ。「お手伝いさん」というと日本では超リッチなお宅にしかいないものですが、香港ではごくごく一般の家庭でもアマさんを雇っています。香港は日本に比べ男女平等社会ですから、結婚している女性も外で働くのが普通ですし、また香港では住宅の賃料が非常に高いため、共働きでないとやっていけないという事情もあるようです。香港政府が定めるアマさんの最低賃金は月額約5~6万円だそうですので、妻が専業主婦になるよりも、共働きをしてアマさんを雇った方が経済的にはラク、というワケです。
香港のお手伝いさん_d0087642_22191949.jpg アマさん達はとても働き者です。彼女達は炊事、洗濯、掃除などの家事全般、子供やお年寄りの世話などを担当しています。母国で大学を出ているアマさんも多いそうで、子供の勉強をみたり、ピアノを教えたりする場合もあるとか。政府の規定では住み込みが原則なので、香港のマンションの間取りでは、台所の横などに「アマ部屋」という2~3畳くらいの部屋がついていることが多いんですヨ(私の住んでいる香港のお手伝いさん_d0087642_22195119.jpgマンションにもアマ部屋がついていますが、我が家は物置として利用しています)。このマンションにもアマさんがたくさんいて、昼間スーパーに行くとアマさんばっかりだし、学校のバスがやってくる時間にはアマさんが大勢バス停に子供を迎えに来ています。我が家の台所からはお隣のお宅の台所の小窓が見えるのですが、夕方から夜遅くまでずっと電気がついているし、いつもひとり人影があるので、香港のお手伝いさん_d0087642_22203742.jpgきっとアマさんは台所で食事しているのかな、なんて思っています(違うかな?)。ときどき香港人の家族+アマさんで外食しているところに遭遇すると、家族と一緒に食事しているアマさんもいる一方で、みんなが食べている中、何も食べずに乳飲み子をあやしているアマさんもいて「ツライねぇ、アマさんっ!」と思うときがあります。ちなみに、子供のあやし方は母親よりもアマさんの方が断然上手デス。

香港のお手伝いさん_d0087642_22344916.jpg そうそう、アマさんのトレードマークといえばサンダルです。彼女達は冬でも素足にサンダル、が基本。寒くないのかねぇ。最近はだいぶ暖かいですが、真冬でもビーチサンダルの人がほとんど。ごくたまに靴下をはいているアマさんを見かけますが、寒がりの私としては気持ちはとってもわかるなァ。寒がりのアマさんだっているハズです。今日はバスでアマさんと一緒だったので、さりげなーく撮ってみました。
by sara-hongkong | 2007-04-05 22:46 | 香港の不思議
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